サロネンによるバッハのオーケストラトランスクリプション

ストコフスキやウェーベルンシェーンベルクマーラーらの手に掛かったバッハの音楽。
この中では特にBWV537が凄い。バッハなのに紛れもなきエルガーの音楽が聞こえてくる。どこからどうみてもエルガー。そこにサロネンの類い希なセンスにより更に磨かれる。3人の天才に掛かった音楽はまるで魔法の音楽のようだ。
他ではやはりリチェルカーレの静謐さはいつ聴いても素晴らしい。ただ演奏はドホナーニの方が好みかな。あとはアバドもあったかなぁ。BWV522のおもちゃ箱をひっくり返したかのようなきらびやかさも楽しい。あんまりシェーンベルクらしくないけど。
バッハのトランスクリプションは好きじゃないのにサロネン指揮ってだけでオクで買ったCDだけど意外と掘り出し物だったな。