ベートーヴェン:交響曲第5番・1番(ハイティンク&ロンドン響)

Beethoven: Symphony No. 1 & 5 [Hybrid SACD]

LSO (2006-12-12)
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指揮者名を出さずにこれを聴かせたら誰もハイティンクだとは答えまいw。とにかく元気が良く溌剌としててこれが録音当時77歳だった男の音楽かと耳を疑う。5番は特に目覚ましくつんのめり気味な程の推進力でオケをグイグイ引っ張っていく指揮ぶりは爽快。あの何も足さない引かない中庸男のハイティンクの心境に一体何があったんだろうか。
流行に乗ってかピリオド演奏の表現を組み入れてあってティンパニは強く叩き付けられ弦はきしみ金管はけたたましく鳴り響きまさに鮮烈。ただ鮮烈だけどどうも一過性というかピリオド演奏の表面だけなぞってるみたいで面白いけどどうもグッと心に響かない。一度聴いたらそれで終わってしまうのが残念。
反面1番は曲の性格もあってか等身大なハイティンクが出ててナチュラル。こちらは満点演奏だった。

中古で一連の全集があったけどこの1枚だけ買っておいて良かったかなw。