シベリウス:交響曲第1番 (ヤンソンス&バイエルン)

2番のようなアプローチだとやはり1番では成功する。荒削りな面のある曲調とヤンソンスの押し出しの強い指揮ぶりがぴったりとマッチ。これは名演。
オケも同じ暖色系ながらコンセルトヘボウよりはバイエルンの方が音にシャープさがあって適してる感じ。録音はこちらも素晴らしい。ヘボウホールとヘラクレスザールとの音響の違いのせいか音が生々しく明瞭。ヤンソンスの唸り声もはっきり聴きとれて臨場感抜群。
併録はブリテンの「青少年のための管弦楽入門」。表題に囚われない順音楽的表現が素晴らしい。ヤンソンスのナレーション入りも聴いてみたかった気がするがw。
ウェーベルンの「夏風の中で」は南欧の明るい夏ってイメージだな。明快でこれも良い演奏だ。