シベリウス:交響曲第2番 (ヤンソンス&コンセルトヘボウ)

コンセルトヘボウのシベリウスっていうとセルの録音以外は何故か殆どないんだよね。歴代首席指揮者がシベリウスを振らないというのもあるしオケの音色的にもあまり適さない感じがする。
で、現音楽監督ヤンソンスが振ったこの第2番。メリハリがあって快活でとても威勢がいい。まさにホットな演奏で温暖系のシベリウスヤンソンスラトビア出身だが土地柄よりもヤンソンスの個性が際立ってるな。
個人的に2番にはピンと張り詰めた雄大さをイメージしてるのでヤンソンスの解釈はこちらのイメージとはちょっと違ったかな。全体的に性急で忙しない。第2楽章はもう少し深淵さが欲しいところ。終楽章コーダは高々に金管が鳴り響いて欲しいんだが・・・ちょっとふっ切れないか。会場からはブラボーの声。勿論ライブで聴いたら大興奮大絶賛なんだろうけど・・・。
録音は相変わらず素晴らしい。スピーカーからホールトーンに360℃包み込まれるようだ。