ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2011

かな〜り今更ながら年始に見たTV感想でも。

まずは「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2011」。

今年の指揮者は「フランツ・ウェルザー=メスト」。最初ウェルザー=メストがニューイヤーの指揮台に上がると聞いた時は余りのミスマッチさにマジでか?と驚いたけどなるほどウィーン国立歌劇場の新しい音楽総監督としてのお披露目でもあったか。オーストリア人としてウィーンも相当彼に期待してる表れだろう。

で、実際のコンサートはウェルザー=メストならこうなるであろうという予想通りの内容だったな。華やかさに欠け少し堅く真面目。コンサート中に頻繁にカメラ向けられてたアラブの成金ぽいオッサンは退屈そうにしてたが一般的にもそんな感じで地味なニューイヤーと思われただろうなw。

でもこれが正統派って感じで去年のグダグダなプレートルよりは遥かに聴き応えがあった。クライバーの指揮で有名な「パズマンのチャルダーシュ」はなるほどこれだ!と思わせられる説得力。とはいえリストの「メフィスト・ワルツ第1番」は場違いだったな。いくら生誕に合わせる必要だからといって無理にいれなくてもね。今年以外もそうだがニューイヤーはシュトラウス家で統一してもらいたいものだ。

あと「美しき青きドナウ」前の恒例の指揮者の挨拶。今年はあけましておめでとうだけの一言なのが良かった。やっぱああゆう華やかな場に政治や災害とか戦争とか持ち込まないで欲しいからね。ましてや配慮して「ラデツキー行進曲」を中止するとかもっての外。

というわけでまずまず楽しめたニューイヤーコンサートでした。来年は2度目の登場となる「マリス・ヤンソンス」。彼らしい明快なパフォーマンスに期待しよう。個人的にはそろそろティーレマンに振ってもらいたい、ラトルも興味あるが・・・アバドはもうやらんだろうなぁ。