リヒャルト・シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき (シノーポリ&ニューヨーク・フィル)

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ツァラトゥストラというと2001年宇宙の旅に代表される冒頭の導入部が有名。今まで数十種類ぐらいは聴いてきたけどその中ではシノーポリニューヨーク・フィル盤が最高だなと聴き直して改めて実感。
ややオーケストラは奥に位置しホールトーンたっぷり含んだ音響は解像度は低いものの雄大なスケール感があって宇宙的広がりのあるこの曲に実に適してる。芯が固めのティンパニが轟き弦と金管はマイルドに輝かしく鳴り響く。最後のオルガンをたっぷり伸ばしてるのも個人的にはポイント高いな。まさに絶品だ。ただもう少し低音が欲しかったかな。
7部ではトランペットのハイトーンに惚れ惚れ。フィリップ・スミス氏だろうか。違ったとしても上手い事に変わりはないな。9部冒頭の鐘はもう少し主張させて欲しかったかも。

ドン・ファンシノーポリのねっとりした歌い回しとドレスデンのまろやかサウンドがいい感じに合わさってとてもクリーミー。好きじゃない曲だけどこれなら聴けるな。

今持ってるCDは廉価版の奴なんだよね。オリジナル盤の死と変容カップリングになってるCDを何とか入手せねば。