イレウス入院日記 - 十六日目(2011/08/05)

いよいよレミケード注射の日。といってもまぁ普通の点滴とどうせ変わらないんだろう。

レミケードというのは簡単にいうとクローン病の原因となる炎症や潰瘍を治癒する薬。なんでもネズミのタンパク質が含まれているみたいでちょっと嫌悪感がないわけでもない。あとで分かった事だがレミケード500mlがなんと30万円もするw。特定疾患で医療費が一定額免除されてないととても払えないよw。

まずは恒例の腹部レントゲン。小腸にももう便は溜まってなく大腸に少しガスが溜まってるぐらいとのこと。文字通り胃腸共にスッカラカンなわけだ。産声をあげて以来32年ぶりに2度目の胃腸に何もない状態となった。なんだか感慨深い。

11時からいよいよレミケードの点滴注射。説明で色々言われてたので物々しいのかとビビってたがいつもの点滴が少し慎重になった程度だった。ただカテーテルのルートという注射針を入れたのは看護師さんではなく担当の先生だったのは意外。まだ20代後半って感じの駆け出し風で尚且つイケメンな医者なんだがこうゆう注射も出来るんだなぁとへぇ〜って思ってしまった。いや当たり前なんだろうけど。きっと俺が女だったら惚れてまうでw。

今回の点滴でお手伝いしてくれる看護師さんはちょっと訛った感じで目がクリッとしてチャーミングな可愛い娘。先生は様子を見守って20分後には去っていったけどこの看護師さんは点滴の間付きっきりで居てくれた。ああぁ嬉しい。

心拍計を胸に付ける。よくあるモニタがあるやつかと思ってたがハンディサイズの小ささだったんで驚いた。

ポンプで点滴開始。まずは生理食塩水というものを注入。なぜかは分からんけど。その後でレミケードをまずゆっくりした速度でスタートして30分後に入れる速度を速めていった。前半は看護師さんが具合の様子を付きっきりで見守り体温や血圧を計ったりする。数分たっても特に身体に異常はなく順調。頭痛や吐き気や痒みなどの副作用を聞かされてびびってたからちょっと拍子抜け。大体2時間掛けて500ml全部入れ終わった。そしてらまた食塩水を注入してこれにてすべて終わり。なんてことはなかった。

▼左の容器が生理食塩水、右がレミケード

そして間髪入れずまたいつもの点滴メニュー。鉄剤とビーフリードという栄養液の注入。ビーフリードが栄養素がたっぷり詰まってるだけあって血管が痛い痛い。看護師さんに温湿布を巻いてもらって何とか収まった。

晩御飯の時間になり遂に食事が18日ぶりに再開。ただあまり食欲はないんだよなぁ。人間長い間食ってないと食べる事とかどうでもよくなるんだね。食堂に行くの面倒だなぁとか思ってたら看護師さんが食事をベッドまで運んでくれた。

献立は、三部粥、野菜ペースト、魚の豆腐風ペースト、桃ペースト・・・と完全に俺は赤ちゃんかよというようなメニュー。しかもどれも薄味で量はかなり少ない。エレンタールより美味しいと聞かされたけど正直どっこいどっこい。エレンタールの方が液体な分流し込めるからまだマシ。お粥なんか米が殆どなくて白っぽいお湯しかないみたいな感じだもんなぁ。豆腐っぽいのは味らしい味があったんで二切れとも食べられた。あとは二口ぐらい食べただけ。思いの外絶食ブランクが重くのし掛かる。

食べた後少し経ってお腹の具合が急変しトイレでゲーリー・オールドマン。汚い話で申し訳ない。殆ど黒い液体状態。まだあるのか、とげんなり。一体どこに溜まってたんだ・・・。

夜勤は淑やかで声が可愛く容姿がロリっぽい看護師さん。ああ、こんな窮地には思わず甘えたくなってしまう雰囲気の娘だ・・・。